
クロアチア旅行を考えると、ザグレブ、スプリット、ドブロブニクはすぐ候補に入ると思います。
でも、そこからもう少し調べていくと、「リエカってどんな街なんだろう」と気になってくる人も多いはずです。
正直、リエカはドブロブニクみたいな“王道の海沿い旧市街”とは少し違います。
むしろ最初は、ちょっと地味に見えるかもしれません。
でも実際はかなり面白いです。
というか、クロアチアの中でもかなり個性がはっきりしている街です。港町としての顔、オーストリア=ハンガリー帝国時代からの歴史、工業都市としての記憶、そして2020年の欧州文化首都まで、いろんな層が重なっています。リエカ市は、2016年に「Port of Diversity(多様性の港)」というプログラムで2020年の欧州文化首都に選ばれたと案内していて、街のキーワードそのものが“多様性”です。
この街を一言でまとめるなら、
「海辺の開放感があるのに、いわゆるリゾート感だけでは終わらない街」
です。
だから、クロアチア旅行の中で「もう少し深い街も入れたい」「観光地っぽすぎない街を歩いてみたい」と思っている人には、かなり相性がいいです。
リエカってどんな街?

リエカはクロアチア北部、クヴァルネル湾に面した港町です。
クロアチアの中でも重要な港のひとつで、街の性格もかなり“港町”です。観光地として整いすぎた旧市街を歩くというより、海・坂の街・市場・歴史・産業遺産が混ざった都市を歩く感覚の方が近いです。Visit Rijeka も、街の中心部にバス・鉄道・港が集まり、徒歩で回りやすい街だと案内しています。
リエカの魅力は、ひとつの強い名所だけで押すタイプではないことです。
コルゾを歩き、旧市街に入り、聖ヴィート大聖堂や市場を見て、トルサットへ上がり、最後に港沿いを歩く。
そうやって街の層を少しずつ感じるタイプの街です。
だから、最初から「映える旧市街だけ見たい」という人より、“街そのものの性格”を味わうのが好きな人の方がハマりやすいです。
リエカ観光はこんな人におすすめ

- いかにも観光地、という街より“実際に生きている街”を歩きたい人
- 港町や工業遺産に少し惹かれる人
- 旧市街だけでなく、市場や坂の街や海辺の散歩も楽しみたい人
- ドブロブニクとは違うクロアチアを見たい人
- 冬のカーニバルや、文化イベントにも興味がある人
逆に、
「とにかく絵になる旧市街だけが見たい」
「短時間で分かりやすい名所を消化したい」
という人には、リエカは少し渋いかもしれません。
でも、その渋さがリエカの魅力です。観光都市として“整いすぎていない”ぶん、街の個性がかなりそのまま残っています。欧州文化首都の公式説明でも、リエカの文化プログラムは“水・労働・移動”を軸にしていて、まさに観光ポスター的な街ではないところが強みになっています。
リエカ観光の魅力は「港町らしさ」と「文化の厚み」が同時にあること
リエカが面白いのは、ただ海辺の街というだけではないことです。
この街は、海に開いているのに、同時にかなり“都市”でもあります。
コルゾのようなメインストリートがあり、市場があり、駅も港も中心部に近い。
だから観光の感覚としては、リゾート地を回るというより、海に開いた文化都市を歩く感じです。
しかも、リエカには工業都市としての記憶があります。
代表的なのがトルピードの歴史です。Visit Rijeka は、ジョヴァンニ・ルッピスの発想をもとにロバート・ホワイトヘッドが金属魚のような兵器を開発し、1866年に試作がテストされ、その後リエカに世界初の魚雷工場ができたと説明しています。つまりリエカは、ただ古い街ではなく、技術と産業の都市としても世界史に足跡がある街です。
リエカ観光でまず見たい定番スポット

まず外せないのは、コルゾです。
ここはリエカのメインストリートで、単なる道というより、街の顔です。
観光客も歩きますが、地元の人の空気もかなりあります。
リエカに着いたら、まずここを歩くと街のテンションが分かります。

次に見たいのが、シティタワーです。
コルゾの中心部にある丸い塔で、リエカの象徴的なランドマークです。
Visit Rijeka によると、中世に築かれた要塞都市の入口にあたる塔で、17世紀から時計が置かれ、18〜19世紀に改築が重ねられました。
今のリエカでは街歩きの途中に自然に出会う場所ですが、実はかなり歴史の濃い建物です。

旧市街では、聖ヴィート大聖堂もかなり印象に残ります。
この教会はクロアチアでは珍しい大きなバロック様式のロトンダで、1638年に建設が始まり、1742年に献堂されました。
Visit Rijeka は、ヴェネツィアのサンタ・マリア・デッラ・サルーテをモデルにした設計だと説明しています。
リエカの守護聖人でもある聖ヴィートに捧げられた教会なので、街の歴史を感じたいならかなり重要です。

個人的にかなりおすすめしたいのが、リエカ中央市場です。
観光地の市場というより、ちゃんと生活の市場です。
19世紀末に建てられた金属とガラスのパビリオンや、1916年完成の魚市場の建築も見どころです。
ただ食材を見るだけではなく、リエカの生活と海の近さを感じられる場所です。

少し変わった場所としては、リエカ・トンネルも面白いです。
ここは第二次世界大戦初期にイタリア軍が掘った全長330mの軍事トンネルで、現在は観光用に公開されています。
入口は聖ヴィート大聖堂の近くにあり、旧市街の地下を通る形です。
いわゆる王道名所ではないですが、リエカの「普通の観光地では終わらない感じ」がよく出るスポットです。

そしてリエカ観光でかなり大事なのが、トルサットです。
中心部の上の丘にある地区で、リエカを上から見下ろせる場所です。
、トルサットをリエカ観光で必見の場所とし、特にトルサット城は海抜138mの高台から旧市街やクヴァルネル湾を見渡せます。
この城は、クロアチア沿岸でも最古級の要塞のひとつとされています。
トルサットには、トルサット聖母巡礼聖堂もあります。
ここをクロアチア最古級のマリア巡礼地のひとつで、西クロアチア最大の巡礼地だと説明しています。
城だけを見るのではなく、聖堂や周辺の静かな雰囲気も含めて歩くと、リエカのもうひとつの顔が見えてきます。

港町らしい散歩を楽しみたいなら、モロ・ロンゴもかなり良いです。
これはリエカの防波堤で、1888年に建設が始まり、20世紀に延長され、全長1707mになりました。
長い間、関税と港湾業務のためだけに使われていましたが、2009年に一般公開され、今は街の人気散歩道になっています。
リエカらしい「港そのものの景色」を感じたいなら、ここはかなりおすすめです。
もしリエカらしい少し変わった観光を入れたいなら、トルピード発射台跡も面白いです。
1930年代の施設で、閉鎖された魚雷工場の一部でした。
いわゆる美しい観光名所ではないですが、リエカが技術都市・工業都市だったことをかなり強く感じられる場所です。
リエカ観光はどれくらい時間が必要?
リエカは、半日だと少しもったいないです。
もちろん短時間でもコルゾと旧市街は歩けますが、リエカの良さは街の複数の顔を見てこそ出ます。
中心部だけ、トルサットだけ、港だけ、のどれかで終わると、少し薄く感じやすいです。
駅・バスターミナル・港が中心部に集まっていて徒歩で動きやすい街だからこそ、逆に1日は取った方がかなり良いです。
おすすめは、1日〜1泊です。
1日あれば、コルゾ、シティタワー、聖ヴィート大聖堂、市場、トンネル、トルサット、海辺までかなりきれいに回せます。
1泊できるなら、夕方のモロ・ロンゴや夜のコルゾ、朝の市場まで入れられるので、リエカらしさがかなり濃くなります。
ドブロブニクみたいに「旧市街を朝と夜で見る」街とは少し違いますが、リエカも時間帯で印象が変わる街です。
初めての人向け|リエカの歩き方
初めてなら、まずはコルゾから始めるのが分かりやすいです。
ここを歩けば、リエカの空気感がかなりつかめます。
そのあと、シティタワーを目印に旧市街側へ入り、聖ヴィート大聖堂とリエカ・トンネルを見る。
次に市場へ行って、魚市場やパビリオンを見ながら“生活の街”の感じを味わう。
そこから、余裕があればモロ・ロンゴ方面へ散歩する。
そして後半に、バスか徒歩でトルサットへ上がる。
この流れがかなりきれいです。
徒歩でトルサットへ行くなら、トルサット階段もあります。
リエカは坂の街なので、歩くのが好きな人ならこの“上がっていく感じ”もかなり楽しいです。
リエカ観光でおすすめの時間帯
リエカは、朝・昼・夕方でかなり印象が変わります。
朝は市場がかなりいいです。
食材の色や魚市場の空気が活きているので、観光用に作られた場所ではないリエカらしさが出ます。
昼は、コルゾと旧市街を歩きやすいです。
街全体の輪郭が分かりやすく、初めての人にも向いています。
ただ、トルサットまで昼の一番暑い時間に歩くと少ししんどいので、そのあたりは無理しなくて大丈夫です。
夕方は、モロ・ロンゴかトルサットがかなり良いです。
モロ・ロンゴは港町らしい開放感、トルサットは高台から街を見る気持ちよさがあります。
リエカは海辺の旧市街で“夕日一択”という感じではないですが、夕方の港町らしさはかなり良いです。
もし時期が合うなら、冬のリエカ・カーニバルもかなり強いです。
リエカ市によると、今の形のパレードは1982年から続いていて、現在は100を超えるカーニバルグループが参加し、1995年から欧州カーニバル都市連盟にも加盟しています。
つまりリエカは、海辺の街でありながら、冬にかなり大きな祭りの顔も持っています。
リエカ観光で気をつけたいこと
まず、リエカは平坦な旧市街だけの街ではありません。
トルサットに行くなら坂か階段がありますし、港沿いまで歩くと意外と距離もあります。
だから、歩きやすい靴の方がかなり安心です。
ドブロブニクほど階段だらけではないですが、リエカも“楽な街歩きだけで終わる”タイプではありません。
それから、リエカは名所を1つ見て終わる街ではないです。
ドブロブニクみたいに「旧市街」「城壁」と分かりやすくはないので、少し街の文脈を知らないと、良さが見えにくいことがあります。
だから、記事では「まずコルゾ」「次に旧市街」「そのあと市場かトルサット」というふうに流れを作ってあげた方が、読者はかなり動きやすいです。
あと、リエカ空港は街の中心ではなく、クルク島のオミシャリ付近にあります。
リエカ空港公式によると、リエカ市内への公式シャトルはJelačić Square 3の5番乗り場まで運行していて、片道15ユーロです。
しかも、空港は「非公式の業者はターミナルまで来ず、2km離れた交差点止まり」とかなり強く注意しています。
だから、リエカに飛ぶ人には、ここはかなり大事な実務情報です。
こんな人にはリエカがおすすめ/おすすめしにくい
リエカをおすすめしやすいのは、
街歩きが好きで、観光地っぽく整いすぎていない都市も楽しめる人です。
市場、港、坂の街、工業遺産、文化イベント、こういう要素に少しでも惹かれるなら、リエカはかなり面白いです。
特に「ザグレブとドブロブニクのあいだに、もう少し別のクロアチアも見たい」という人にはかなり相性がいいです。
逆に、
「分かりやすい海辺の旧市街だけを見たい」
「短時間で感動スポットを連発したい」
という人には、少し渋いかもしれません。
でも、その渋さがむしろリエカの個性です。
観光都市というより、背景のある港町として見ると、この街はかなり良いです。
リエカをクロアチア旅行の中でどう組み込む?
リエカは、クロアチア北側やクヴァルネル周辺を回る旅程にかなり組み込みやすいです。
リエカは車・バス・船・飛行機・鉄道でアクセスしやすく、鉄道はザグレブ、オシエク、リュブリャナと直結、港からはクレス、ロシニ、ラブ、パグ、スサク、シルバなどの島々へカタマランが出ている。
つまり、リエカは単独で観光するだけでなく、周遊の結節点としてもかなり強い街です。
おすすめの入れ方は、
ザグレブ → リエカ → イストリア方面、
または ザグレブ → リエカ → オパティヤやクヴァルネルの島
です。
ザグレブからリエカへのバスはAKZの案内で毎日多数あり、所要はおおむね約2.5時間とされています。
だから、ザグレブから十分つなぎやすいです。
まとめ
リエカを一言でまとめるなら、
港町、歴史都市、工業都市、文化都市が全部少しずつ重なっている街
です。
コルゾを歩くと街の今が見えて、旧市街に入ると歴史が見えて、市場では生活が見えて、トルサットに上がると街の輪郭が見えます。
さらにトルピードや欧州文化首都の話まで入ると、リエカはかなり“背景のある街”です。
ドブロブニクのような分かりやすい旧市街観光とは別の、少し大人っぽいクロアチアを見たいなら、リエカはかなりいい選択肢です。
半日で触れることはできますが、できれば1日はほしいです。
そして、もし時期が合うならカーニバルもかなり強いです。
リエカは「クロアチア旅行のメイン観光地」ではないかもしれません。
でも、旅の中にこの街が入ると、かなり印象が変わります。
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